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足の力や身体のバランス能力が落ちて、歩きにくくなった状態を示す新しい病名です。何かにつかまらないと椅子から立ち上がれない、ふらふらして歩くときによろける、手すりがないと階段の上り下りができない、転びやすくなったなどが主な症状です。
年齢を重ねるにしたがい、足の筋力やバランス能力は徐々に低下していきます。運動する習慣のない人ではとくに歩行能力の低下が進み、転びやすくなります。また、膝関節の痛みや腰の病気によるふらつきなど、転びやすくなる病気は高齢者に多く、さらには転んだ時に簡単に骨折してしまう骨粗鬆症にもなってきます。
加齢に伴う膝を伸ばす筋力の低下
診断基準(2006年:日本整形外科学会、日本運動器リハビリテーション学会、日本臨床整形外科学会)
機能評価基準
1、日常生活自立度:ランクJまたはA(要支援+要介護)
注)ランクJ(生活自立):独力で外出できる。
ランクA(準寝たきり):屋内生活では自立できるが、介助なしでは外出できない
2、運動機能:1)また2)
1)開眼片脚起立時間 15秒未満
2)3m timed up and go test 11秒以上
(椅子から立ち上がって、3m先の目標物を歩いて回り、再び椅子に戻るまでの時間)